株式投資戦略を考える〜②市場平均戦略〜

市場平均戦略とは?

S&P500,MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスなどの時価総額加重平均指数に連動するインデックスを買い付ける戦略のことを指します。

効率的市場仮説

市場平均戦略を取る上で、効率的市場仮説は避けられないでしょう。

効率的市場仮説とは、現在の株価は、あらゆる影響を織り込み済みで、常に適正価格になっているという考え方です。 

インデックス投資 VS アクティブ投資

バンガードインデックス500

出所:ウォール街で勝つ法則より作成

市場平均に連動して運用するインデックス投資と、ウォール街の専門家が運用するアクティブ投資の成績を比べてみましょう。

データは、若干古いものですが、2−3割のアクティブファンドしか、市場平均に勝利することができません。更に、単年では勝てても、継続的に市場平均を上回るファンドはほとんどありません。

インデックスが市場の平均であるとすれば、5割のアクティブファンドは市場平均を上回ると考えられるのですが、結果は2−3割となってしまっています。

これは、アクティブファンドの手数料と、行動経済学的な要素があるのでしょうか。

いずれにせよ、非常に優れた戦略なのは、間違えありません。

ゼロサムゲームとプラムサムゲーム

ゼロサムゲームとは、損益が全体として、0となるゲーム、プラスサムゲームが損益が全体として、プラスとなるゲームです。

投資で言えば、株価の上下で売買するのをゼロサムゲーム、会社の利益を得るのをプラスサムゲームと言えると思います。

日々ヘッジファンドを始めとするプロの投資家達がゼロサムゲームで、損益を奪い合っています。

インデックス投資は、株式投資からゼロサムゲームの要素を除いて、純粋な市場の成長による利益を得るプラスサムゲームにする投資戦略といえます。

個人投資家がウォール街の専門家を出し抜くことが難しいことを考えると、ゼロサムゲームに参加せず、企業が稼いだ利益を享受できるインデックス投資は、再現性が高い投資戦略と言えます。

デメリット

一見すれば、非常に優れた戦略に思えますが、デメリットも存在します。

リターンの低い株式を間接的に保有することになるという点です。

勝率は高い投資戦略なのは、間違えないとしても、最適な投資戦略ではないことになります。

とはいえ、リターンの高い株式にのみに投資することは、ウォール街の専門家が運用するアクティブ投資の成績が悲惨であることからも示唆されるように、素人の個人投資家では困難を極めます。

まとめ

・時価総額加重平均指数に連動するインデックスを買い付ける市場平均戦略は、非常に勝率が高い投資戦略。

・しかし、効率的市場仮説が必ずしも正しいとは言えないことを考えると、最適な投資戦略とは言えない。

・個人投資家にとっては、プラスサムゲームに参加できる非常に有効な投資戦略。

 

インデックスファンドを世界に広めた米バンガード・グループの創業者ジョン・ボーグル氏が最近亡くなりました。追悼の意を表します。